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カンタケ最終シーズン

KSP使用終了でまとまった数のカンタケ種菌の菌糸使用は2020年ブリードが最終シーズンに。

カンタケとは何だったのか?

自分はカンタケ菌床と言ってもKSPのカンタケ菌株しか知りませんし
菌床自体が種菌だけでなくオガ・添加剤・水分の複合物であることから
一概にカンタケとはこういうものとは語れないとは思ってます。

カンタケがウスヒラタケのパイを取り始めたのは何故か?
この経緯を知ってる方は3世代ほどはブリードをまわしてる方でしょう。
「何でこんなことに……」のウスヒラタケ。
カンタケは確かに菌自体は強いがウスヒラタケより扱いづらさもあるように感じた。

カンタケ使用が最終シーズンとなる自身のブリードでは
2019年以前の出来から特に3本目の管理に注目。
23℃以上で劣化を伴った分解に変化していき温度が上昇することで劣化が正常な分解よりも勝ち始めることから
劣化させない正常分解域の温度(22℃)が必須として考えてみました。
交換直後の再発菌対応は暖房の送風対策(暖房期間通じての課題)
交換後の安定し始める時期に降温開始(例年より1ヶ月早い)とカンタケならでは対応も。

あと、カンタケに限らずの話ですが
種菌による正常な分解よりも劣化が勝ち始めた菌糸はある程度までは確かに体重は乗るのですが
早く成長し過ぎる、不全が増える、そんな気がする。
こういう話は「じゃあ、体重乗せないほうが良いの?」って話になっちゃうのですが
そういう問題ではないと思ってます。
普通に体重は乗せる、で今は良く
対応が見えてる中で上手くいかなかったことをいつまでも続けないことが大事かなと。


今年のブリードのカンタケ対応をまとめるのはまだ早いですが手応えとして
・やはり温度が占める分解の影響が大きい(交換後1ヶ月経過の20℃よりも2ヶ月経過の22℃のほうが蒸散量が多い)

昨年ブリードまでのカンタケ注意点としては
・冷房期間中の2本目であってもカンタケは分解熱が上昇しやすく幼虫の活性が高いタイミングの25℃は幼虫の急上昇の危険。
・3本目は暖房に切り替わること、蛹室作成まで持たせることを重要視したほうが無難。


1本目に関してとか800と1400は別物とかカンタケにまつわる話はいろいろありますが
もう自分にはあまり関係が無い話なので割愛。
今回のも忘備録的な記事ということで。
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2021年ブリードの資材準備

去年は夏くらいからほぼ冬頃まで深刻な用品不足があったように思います。
菌糸が無い、ゼリーが無い、産卵木も無い……etc

菌糸は単純に3本目交換が済むこの時期になればいつも通り少しずつ復活でしょうか。
ゼリーやその他の用品はもうほとんど平常運転な感じ。

そして、今もっとも深刻なのが産卵木。
産卵木はホダ木が産卵木として使われ始めて以来、最大の危機かと。
在庫が出来てからの小出しがあっても以前のような状態への復活見込みは無いのではと。
去年の巣ごもりクワガタ特需の影響で不足し始めているというより
ここに来て産卵木の供給減が一気に来たように感じる状況ですね。
こうなってくると代用策で注目されるのは産卵用菌床。
産卵用菌床の生産量が上がると、幼虫用菌床はどうなるだろうか。

想定される最悪のシナリオは
①現状レベルの産卵木不足が4月頃まで続く。
②産卵用菌床特需発生
③特需発生の製造元で1本目用菌床が逼迫。
④昨年秋以降レベルの不足が1本目の時期から発生。
⑤ブリード界全体に波及。

最悪のシナリオの影響を受けにくい体制(ブリード数の見直し、産卵木の在庫積み上げ)を構築しているところですが
時折訪れる大きな転換期を迎える時代のうねりを感じます。

ブリード数の見直しはライン数は維持。
1本目投入数は2/3程度まで削減。
主要菌糸KSPの使用を完全廃止(もうご存じの方も多そうですが廃盤)
オアシス主体で早期♀仕込み用に他銘柄も少量を検討中。
菌糸のショートの影響を受けにくい苦肉の策ですが
複数社購買の保険が無いのは怖い。
オガ切り替えを乗り切ったマツノさんなら今回も良いオアシスを作ってくれると信じます(時にこういうのも大事)
後は生産に支障が出る災害が来ないように祈るのみ。

産卵木の在庫積み上げは本当に厳しい。
「芯が無いけど全身芯みたいな硬さ」
芯少なめを売りにする材はこういうのが多く……
昨年頭から積み上げていれば本当に楽でした(その頃は近年にしては珍しく良質なものが多かった)


虫を大きくする為に努力をどれだけしても足りないように
楽しくブリードする為にいくら準備に腐心しても足りないものですね。

2020年3本目体重

ライン別体重成績※35g以上のみ掲載

20-1・・・・・・41.6(KSP)、39.8(KSP)、39.4(KSP)、38.4(KSP)、38.4(OA)、37.2(KSP)、36.6(OA)、36.4(KSP)、36.0(OA)、35.0(KSP)
20-2・・・・・・37.4(KSP)、35.8(KSP)、35.4(KSP)
20-3・・・・・・40.6(KSP)、40.0(OA)、39.4(KSP)、36.8(OA)、35.8(OA)、35.4(KSP)、35.0(OA)
20-4・・・・・・40.8(KSP)、40.2(OA)、39.6(KSP)、38.8(OA)、38.6(OA)、38.2(OA)、37.0(KSP)、35.8(OA)
20-5・・・・・・39.2(KSP)、37.2(KSP)、36.2(OA)、36.0(KSP)、35.8(OA)
20-6・・・・・・39.2(KSP)、38.2(KSP)、37.8(KSP)、37.6(OA)、36.4(KSP)、36.0(OA)、35.0(OA)
20-7・・・・・・38.0(OA)、37.2(OA)、37.2(KSP)、36.6(KSP)、36.0(KSP)、35.8(KSP)、35.2(KSP)、35.0(OA)、35.0(OA)
20-8・・・・・・41.0(KSP)、40.8(KSP)、38.8(OA)、37.8(KSP)、37.8(KSP)、35.8(OA)、35.4(KSP)、35.4(KSP)、35.0(OA)
20-9・・・・・・37.6(OA)、37.0(OA)、36.4(OA)、36.2(OA)
20-10・・・・・・37.2(OA)、36.8(KSP)、36.6(OA)、36.6(OA)、35.0(OA)、35.0(KSP)
20-11・・・・・・37.6(KSP)、37.4(KSP)、36.8(KSP)、35.8(KSP)、35.4(OA)、35.4(KSP)、35.0(OA)
20-12・・・・・・35.2(OA)
20-13・・・・・・37.2(OA)、37.2(KSP)、36.0(KSP)、35.4(KSP)
20-14・・・・・・37.6(KSP)、35.4(KSP)、35.4(KSP)、35.2(OA)
20-15・・・・・・39.2(KSP)、36.4(KSP)
20-16・・・・・・38.8(KSP)、37.2(KSP)、35.4(KSP)
20-17・・・・・・40.8(KSP)、40.2(KSP)、39.8(OA)、38.0(KSP)、36.6(OA)、35.8(KSP)、35.6(KSP)、35.2(KSP)
20-18・・・・・・40.4(KSP)、38.2(KSP)、37.8(KSP)、37.6(KSP)、36.6(KSP)、36.4(KSP)、35.2(KSP)、35.2(KSP)
20-19・・・・・・39.8(KSP)、38.6(KSP)、37.2(OA)、37.0(KSP)、36.8(KSP)、36.8(KSP)、36.6(KSP)、36.4(KSP)、36.4(KSP)、35.8(OA)
20-20・・・・・・41.8(KSP)、41.6(OA)、39.6(OA)、39.2(OA)、39.0(OA)、37.6(KSP)、37.6(KSP)、37.2(OA)、37.2(OA)、37.0(OA)、36.8(KSP)、36.8(OA)、35.8(KSP)、35.2(OA)
20-21・・・・・・40.4(KSP)、39.4(KSP)、37.0(KSP)、36.2(OA)、36.0(KSP)、35.8(OA)、35.6(OA)、35.6(OA)、35.2(OA)、35.2(OA)、35.2(KSP)
20-22・・・・・・40.0(OA)、39.6(KSP)、38.8(OA)、38.8(OA)、37.4(OA)、37.0(KSP)、36.2(KSP)、36.0(KSP)、35.6(OA)、35.6(OA)、35.6(KSP)
20-23・・・・・・40.8(KSP)、39.6(OA)、39.6(KSP)、38.6(KSP)、38.4(KSP)、37.6(OA)、37.4(KSP)、37.2(OA)、37.2(OA)、37.0(OA)、36.6(KSP)、35.4(OA)
20-24・・・・・・40.2(OA)、40.2(KSP)、38.8(KSP)、38.2(OA)、37.4(KSP)、35.2(KSP)、35.0(OA)、35.0(OA)
20-25・・・・・・39.0(OA)、39.0(KSP)、38.0(KSP)、36.0(KSP)
20-26・・・・・・37.6(OA)、35.6(OA)、35.4(OA)
20-27・・・・・・37.4(OA)

2019年ブリード反省

反省というより言い訳で。

今回は不全を出し過ぎました。
サイズもイマイチ。

オアシスについては
1本目はもうちょっとじっくり食べさせれば良かったなあと。
2020年ブリードが始まってますが今回も現時点で既にそう思う感じ。
若齢でも雑な食い方して加齢すると余計に雑になるし
交換しても2本目への食いつなぎが悪くなるような気がする。
2本目は食痕出し過ぎた。
原因は温度高過ぎ。
それと投入穴を大きくしたのが効いた。
もっと菌糸の栄養を吸わせるような食わせ方させないと幼虫もでかくならないよなあと。
3本目は2本目を食わせることをイメージしていたので
意図的に早く交換して3本目に連続性を持たせようとしたけど
交換後、激しく動いて安定させられなかった。
早め交換、大きめの投入穴、少し高めの温度
この辺の要素が複合したのが原因だと思う。
最後の大暴れも安定できなかったことが原因。
3本返し出来ないシナリオを実践しちゃったなあと。

サイズに繋がらなった理由は1本目と2本目の食い方。
不全の山を築いた原因は2本目以降の高温と間違った管理。


KSPについては
1本目はイヤに肩のほうに居座って半分より下が手つかずなのが気になった。
「あー、これは良くないなー」って幼虫が多かった。
2本目は高温の影響でボトル上部に上がってきてしまった。
「食いあがったんすか?スゲーっすね」ってやつじゃなくて一直線にタイベック食い破って蓋齧るやつ。
交換後1ヶ月で半分くらいダメにしてしまった。
3本目はオアシス同様の考えで早め交換、投入穴大で行ったのですが
カンタケのほうがデリケートかほぼ全て暴れてしまい蛹室作りどころではなくなってしまった。
かつてないほどの失敗。

順調に脱落幼虫を増やし続けたKSP。
まともに育てるところから考え直さなくちゃいけないなと。
今年は1本目は下のほうから食わせたいので投入位置を深くしました(効果は確認できている模様)
温度についてはオアシスとKSP、ともに下げた方が良いだろうという手応えで一致。
蛹室作りはもっと良い菌糸の状態で迎えるよう調整で。


2019年は「このくらいはいける」が全然いけなかった1年でした。
2020年も1本目投入から2ヶ月程度経過してますが、今回は慎重に丁寧にやらなくちゃなと。

オオクワレコードから見る幼虫体重と羽化サイズを考察

レコードを目指すに50gとか40gの幼虫はいらないのだろうか?
幼虫を大きく育てても何かがおかしい。
疑問と違和感をたまには成功事例からひも解いてみようかと。


06年レコード
7/14 1本目投入
10/6 25.1g(2本目)
1/4 31.8g(3本目)
4/13 27.4g(暴れの為4本目)
5/23 蛹化
6/21 羽化(83.3mm)

現在では蛹体重24gあれば到達できる羽化サイズですが
増加見込みがないタイミングと交換後の蛹室作成までの期間を考えると
唸らさせられるデータ。


12年レコード
7/4 1本目投入
10/5 35g(2本目)
1/4 37g(3本目)
4/27 蛹化
5/30 羽化(87.1mm)

13年レコード
7/22 1本目
11/16 33.9g(2本目)
2/6 32.2g(3本目)
4月下旬 蛹化
6月上旬 羽化(88.0mm)

これは当時は能勢にしかできないのではと思っていた。


16年レコード
7/2 1本目
11/2 32.2g(2本目)
1/25 37.2g(3本目)
5月下旬 蛹化
6 月下旬 羽化(90.0)

17年レコード
5/5 菌糸プリンカップ(1本目)
5/26 2本目
7/28 31.2g(3本目)
9/4 36.8g(4本目)
10/28 39.6g(5本目)
12/18 37.6g(6本目)
2月末 37.6g(7本目)
5/20 蛹化
6/14 羽化(90.5mm)

驚異の交換頻度から何が見えるかを考えさせられるデータ。


19年レコード
7/7 1本目
10/18 34.0g(2本目)
1/13 36.8g(3本目)
5/5 35.9g(4本目)
7/14 羽化(91.7)


推測で数値化(ざっくり目安)

羽化サイズ←蛹体重←最終交換後蛹化前体重
80mm←22g←26.5g
81~2mm←23g←27.5g
83mm←24g←29g
84~5mm←25g←30g
86mm←26g←31.5g
87mm←27g←32.5g
88mm←28g←34g
89mm←29g←35g
90mm←30g←36g

「最終交換後蛹化前体重」の定義
最終交換時の体重ではない。
何故なら最終交換時の体重はブリード経過、幼虫の状態で大きく変化するため。
幼虫期間が短い場合は体重に対して羽化サイズが小さい傾向と
最終交換時に数字が大きくても交換時の減量を取り戻せないタイミングや管理があると思うため。
例え3本目で40gあっても、交換後の減量で30gくらいまで減量して取り戻すことなく羽化すれば……
(どちらかと言えばこのタイプは少し体重は戻すもサイズにならない体重の乗ったサナギになる傾向がある気がしますが)

重い体重のサナギではなく、大きいサナギが欲しいとして
何故重いだけのサナギになるのか→幼虫を早期に過成長させるとなりやすい?
重いだけのサナギは羽化サイズ以外にも影響があるのでは→腹部の厚みや翅の不具合
幼虫を早期に過成長させると顎の発達にも影響があるのでは?→片方が短くなったり、あるいは両方短くなる

軽い側から見ていくと、最終体重があまりにも不足する幼虫は
蛹化前に体重を乗せるのは成熟度的に無理だろうし
せめて蛹化前体重と同じくらいの体重で交換する必要があるのではないかと思う。



まだまだ、このあたりのテーマは追求性があると思ってます。
現状、自分ではまだゴチャゴチャしていて整理する前に
新しい殴り書きが追加されてしまう状態です。


まとめる気がない記事になりますが
次期レコードはどうなるのでしょうか?
92.5mm(羽化サイズ)←31g(サナギ体重)←37g(最重交換後蛹化前体重)
最終交換時に37g前後以上から可能性があるのでしょうかね?
大きいと重いが正義だと思ってやってきた人間にはまだまだ難しいテーマです。
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庚午 虫蔵

Author:庚午 虫蔵
何故、オオクワガタはこんなにも
面白いのであろう。

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